当社グループは『サステナビリティを重視し、社会へ貢献する』をグループ経営理念のミッションの一つとして掲げております。
企業が将来にわたって成長し繁栄していくためには、自社だけではなく、自社を取り巻く社会全体が豊かで持続的であることが必要です。企業は他者をないがしろにして自社の利益のみ追求していればいいのではなく、重要な社会の構成員として社会に対して何かできるか、何をすべきか、考えなくてはなりません。
また、私たちの主要顧客である北米・欧州のハイエンド製品のデザイナーはサステナビリティの重要性を確信しており、サステナブルで高級感ある素材を常に探索しているため、サステナビリティ推進の取組がビジネスを拡大する上でも非常に重要な役割を果たしています。コロナ禍後の世界の軍事紛争の拡大やインフレーションの中で、ESG経営の後退や社会の分断が懸念されています。しかし、私たちは持続可能な社会の実現に向けた基本姿勢を決して変えることなく、企業としての責任を果たしていく決意です。
2024年末には、水素ボイラーや最先端の水処理設備を備えた千代田工場が竣工しました。この施設はサステナビリティプラントとして注目を集め、航空会社関係の顧客を招いた見学ツアーでは、大きな反響を呼びました。顧客の皆様のサステナビリティに対する関心の高さを改めて認識するとともに、当社の取り組みが業界の未来に貢献していることを実感しています。
気候変動対策や循環経済への移行が加速する今、企業の社会的責任は一層重要になっています。当社グループはチーフ・サステナビリティ・オフィサーのリーダーシップのもと、業界内でのリーディングカンパニーとしての役割を果たし、ステークホルダーの皆様に信頼される存在となるよう、引き続き努力してまいります。
ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社
代表取締役社長 吉村 昇