大量生産・大量消費・大量廃棄の社会においては、あらゆるものの生産に必要な資源が枯渇し、廃棄物による環境破壊が進んでいます。このような社会構造から脱却し、限りある資源を効率的かつ循環的に活用することによって資源の消費を抑制し、社会の持続性を高める循環型社会の形成に貢献すべく、当社グループにおいても様々な取り組みを進めてまいります。
当社グループの製造工程においては、廃ペースト・廃液、販売には不適合な製品や最終製品を出荷する際に切り落とした端切れなどの廃棄物が発生します。生産計画の最適化によって原材料・資材類の使用効率を高めると同時に、製造工程における監視強化を進め、販売には不適合な製品の発生を極力少なくする取り組みを行っています。
販売不適合品や返品された製品の完成品数量に対する比率を3%以下に維持することを目標としてきましたが、2023-2024年度に1%台まで低下させることができました。従来は廃棄していた販売不適合品を粉砕し、トラックの荷台用シートなどに再利用する取り組みが2023年度以降、定着したためです。
2025年度以降はより高い目標として、製造の過程で発生する端尺などを含む廃プラスチック量の全加工数量に対する比率を、2030年度までに10%以下とすることを掲げました。廃プラスチックがリサイクルされたことが確認できた場合には、分子の廃プラスチック量から除外することも検討しています。
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|
| 廃棄率 | 14.9% | 11.8% | 12.4% |
発生した廃棄物については、周囲環境に悪影響を及ぼす不適切な処理が行われないこと、及び関連法令の遵守が徹底されることを基準として、廃棄物の種類ごとに選定した業者に処理を依頼しております。廃棄物処理業者との契約については、より適切かつ効率的な廃棄物処理が行われるよう、適宜見直しを行っております。
2019年に当社グループは植物由来原料を活用した初の製品であるVolar Bioを発売しました。Volar Bioは再⽣可能な植物由来原料を原材料とする複数の層からなる独自の構造で、限りある資源への依存を減らすという私たちのコミットメントを具体化した商品です。ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂にはトウモロコシ由来成分から合成されたポリオールを樹脂原料の⼀部に使⽤し、綾織基布には⽊材パルプを原料とする繊維をその⼀部に使⽤しています。化石燃料ベースのエタノールは温室効果ガスを排出しているのとは対照的に、トウモロコシ由来のエタノールは活発に大気中から二酸化炭素を取り除きます。


Volar Bioは、機能性とサステナビリティを念頭に置いて開発され、29%のバイオ原料を含む製品としてバイオプリファードプログラムの認定をうけています。バイオプリファードプログラムは、アメリカ合衆国農務省(USDA)がバイオマス製品の発展の推進を目的とする取り組みで、消費者にバイオ製品に関する有益な情報を提供すると共に、民間企業の認証やラベリング制度を運用しています。
また、Volar Bioはスタイリッシュでcruelty-freeであることが認められ、2020 PETA Vegan Homeware Awardを受賞しました。
低炭素製品を選好する市場ニーズの高まりや、既存製品の売上減少リスクを回避するため、第一段階の目標として2025年度までに第一化成㈱が製造する全ての一般市場向けカタログ品に少なくとも50wt%のリサイクル/再生可能/バイオベース材料を含めることを掲げ、2023年度に予定より2年早く達成しました。
第二段階の目標として、2030年度までにUltrafabricsグループが販売する全ての一般市場向けカタログ品に、少なくとも50wt%のリサイクル/再生可能/バイオベース材料を含めることを掲げます。リサイクル/再生可能/バイオベースの材料カテゴリーについては、別途Ultrafabrics Materials Sourcing Standard for Circular Designに定めています。顧客が指定する材料についても、リサイクル/再生可能/バイオベース材料等に移行できるよう、顧客との対話を行っています。
カットロスや目で見ても分からないような少しのキズのためにお客様への販売が不可能となり廃棄処分となる素材の活用を目的として、リユース・リサイクルのプラットフォーム『REDOW(リドウ)』を立ち上げました。当社がこれらの廃棄処分となる素材を使ってバッグ・クッション類を製作・販売するだけでなく、この廃棄物を削減したいという趣旨に賛同していただいた企業様と協力しコラボレーション製品の開発を進めています。
