ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社

水資源保全への取り組み

水資源保全に対する考え方・方針

近年、水資源の重要性と保全の必要性については多くの人が認識するものとなっています。当社グループの製品は独特な柔らかな風合いとしなやかな触感を出すために、製造工程において水の使用が不可欠となっているため、再利用を含めて効率的な水の利用を推進するとともに、工場からの排水が不適切に排出されることのないよう管理を徹底してまいります。

水資源保全の取り組み

当社グループの製造工程では地下水を主な水資源として使用し、必要に応じて上水道を併用しています。地下水の過剰な使用は地盤沈下など周辺地域への悪影響を引き起こすため、取水量については綿密な管理を行って工場が設置されている地域の取水規制を遵守しています。このため、現段階では、渇水に関するリスクや周辺地域の水資源に対する影響は低いと考えています。

新設した千代田工場では、3段階のプロセスを経て不純物を除去する排水処理システムを導入しました。 これによって工場内で使用される水の約60%を再利用することを目指しています。

水質検査の様子
水質検査の様子

既存工場において効率的な水の利用を進めるとともに、この排水処理システムの導入効果によって、2025年には2020年比で原単位当たりでの水使用量を20%削減することを中期目標として設定しました。2024年度は11.7%の削減に留まっていますが、2025年は千代田工場の稼働に伴って20%削減に近づいていく見込みです。

2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
水使用量原単位(t/Yard)
<2020年度=100.0>
88.9 79.2 86.5 88.3

排水に対する取り組み

製造工程から排出される有機溶剤を含む排水については、有機溶剤を除去、回収した上で、定期的にサンプリングして、COD(化学的酸素要求量)・pH・SS(浮遊物質量)等の項目が、工場が設置されている区域における基準値をクリアしていることを外部機関による検査を受けて確認しています。
 2025年稼働を予定している千代田工場においては、排水処理設備の導入によって排水量および排水の環境負荷をさらに低減させることが可能となる見込みです。

水質検査の様子